【タイム】

☆ タイム人との関わり・歴史

タイム

3500年も前から人に利用されていたタイム。
古代エジプトでは、ミイラの防腐剤に使われていたようです。
また、お清めの儀式に使用されたり、安眠のためにも使われていたりと、
古代ギリシャの人達には幅広く使われていた香草です。
歴史に残っている記録では、ペストが流行した時 中世ヨーロッパで
タイムの枝を焚いて空気を浄化したり、お風呂に使われるなど感染防止のために
使用されたと伝えられています。
現在では、タイムのハーブティーを風邪予防インフルエンザ感染症予防
うがい薬として使用する例もあります。

よしえ先輩 【タイム】 ストーリー

タイムは小枝に小さな葉をたくさんつけ、梅雨明けから本格的な夏を迎える頃に小さなピンク色の花を咲かせる低木の多年草植物です。
タイムは約300~400種もあるといわれており、代表的なものは、南欧原産のコモンタイムです。
和名を漢字では「立麝香草」と書き(たちじゃこうそう)と読みます。
麝香(じゃこう)のような香りが特徴で、茎が立つことからこのような漢字で表現されます。

ギリシャでは、タイムの気品ある香りから兵士の士気を高めるものとして扱われました。
そこから「あなたはタイムの香りがする」という言葉は、困難にも屈しない強い意気や勇気をもつ者という意味に変換してゆき、男性にとって最高の褒め言葉となったと
いわれています。

「タイム」=イコール、ハーブと思われる方が多いのではないでしょうか?
タイムは、ヨーロッパを中心に西洋料理には欠かせない
ハーブとして利用されてきました。
お料理のハーブとしてだけではなく、アロマオイルやエッセンシャルオイルとしても利用されています。

タイムは育つ環境によって含まれる成分が異なります
代表的な5種類の成分についてまとめました。


*チモール…優れた抗菌作用を持つチモールが主成分。抗感染作用や感染予防に役に立つ
*カルバクロール…サルモネラに対する強力な抗菌効果を発揮
*ゲラニオール…ローズに似た濃厚な甘い香りで、美容関連で使用されることも多い
*ツヤノール…肝臓に良い効果が期待できる
*リナロール…敏感肌等にも使用可能、ストレスなどによる免疫強化が
期待できる
タイムは、
皮膚刺激や作用が強いため 
使用に際して必ずキャリアオイル
希釈して使用するのが一般的です。
とくにチモールカルバクロール
皮膚刺激が強いです。
ゲラニオールは子宮の働きに
作用するため妊婦や授乳中の
使用控えた方がよいでしよう。


◎ アロマオイルとエッセンシャルオイル(精油)の違い

アロマオイル・エッセンシャルオイル・フレグランスオイル・精油・・・・などと
色々な呼び方がありますが、成分に違いがあります。エッセンシャルオイル(精油)は、
植物から得られる特有の芳香を発する揮発性の油なので100%天然成分のものです。
【精油】【エッセンシャルオイル】という表記は“100%天然”のものを指します。
今、上質な生活を望まれる方が増えたのか、香りブームなのか色々
販売されていますが、実はアロマオイルエッセンシャルオイル
似ているようで全然違うものなのです。

上記でも述べたように【エッセンシャルオイル】*100%天然* のものですので、
合成の香料が混ざっているものや、100%天然でないものは
【エッセンシャルオイル】【精油】という表記は出来ないのです

そういった商品は【フレグランスオイル】や【アロマオイル】などの表記となります。
香りを楽しむのであれば、【エッセンシャルオイル】【アロマオイル】
どちらでも大丈夫です。
しかし、アロマオイルは香りを楽しむ以外の用途にはおすすめできません
「肌に直接可能」という記載がなければトラブルなどの原因に繋がる可能性があります。


 ☆ タイムの特徴

 タイムおもな産地・香りの特徴

精油名:タイム(コモンタイム、レッドタイム、ホワイトタイム)
学名/科名:Thymus vulgaris/シソ科
ケモタイプ:CTリナロール/CTチモール/CTゲラニオール/CTツヤノール/CTパラシメンetc
抽出部位:花、葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
産地フランス・スペイン・アルジェリアなど

*ケモタイプ・・・同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、
      気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なるもの。
  ・Chemotyoe(ケモタイプ)CTを付けて表記されている

タイムは、 一般にメディカルハーブとして利用されるコモンタイム、
      他にはレモンタイム、シルバータイムなどのさまざまな品種があります。

 ☆タイム基本情報

◎ 主な作用
・抗うつ作用 ・抗ウイルス作用 ・抗菌作用 ・抗酸化作用 ・抗真菌作用 
・殺菌作用・去たん作用 ・刺激作用 ・消毒作用 ・強壮作用

◎ 主な効果
・傷口の化膿(傷口) ・頭痛(額・こめかみ・後頭部及び両耳後部) ・傷 ・足ツボ ・皮膚炎
・関節炎 ・腰痛 ・風邪 ・咳 ・インフルエンザ(胸腺・胸・背中・喉・足ツボ・鼻腔)
・血流やリンパの流れの滞り ・免疫機能低下(足裏の反射区やツボ)

 タイムこんな時・こんな所に

◎ 心 (こころに)
*鎮静*抗不安*神経強壮などストレスや不安な気持ちをやわらげ、
元気づける作用があります。脳細胞を活性化させて集中力や記憶力を高める効果があるので、
勉強や仕事効率を高めたいときお勧です。   
心身の疲労不安、憂うつな気持ちを感じる時、気分を高めてくれます。


◎ 身体 (からだに)
タイムに含まれる『チモール』という強力な殺菌力をもつ成分が、さまざまなウイルスや
真菌類に効果を期待することができます。咳やのどの痛みなどの呼吸器系の症状のトラブルにも
良いと言われています また、高い抗菌作用がインフルエンザや風邪の予防、
つらい花粉症の症状の緩和の手助けをしてくれます。タイムは抗感染症作用に優れており、
膀胱炎や泌尿器・生殖器系の感染症の症状の改善のサポートをしてくれます。

風邪のひき始めにでる喉の痛みや扁桃腺、咽頭炎などには、うがい薬とし使うことができ、
症状の緩和をすることができます

◎ 体に塗布する
・足裏のツボや気になる患部に。
・傷口に1滴塗布すると傷のケアに役立ちます。
・スプレーボトルに精製水とオイルを加えて傷口に吹きかけても効果があります。
体の一部分に使用するには、オイルとキャリアオイルを1:4で希釈


◎ 飲み物・食べ物として
・飲み物や食べ物として利用することができます。
  水120mlまたはハチミツにオイル1滴垂らして下さい。

・洋風、和風料理どちらにも調味料として使うことができます。
 肉や魚の煮込み料理にオイル1滴入れるとくさみが取れます。

・サラダのドレッシングに1滴、さわやかなハーブの香りが食欲を高めます。

食後のハーブティーとしてもお楽しみ下さい。
  “超音波式アロマディフューザー” に季節・気分に合わせ貴女のお好きなアロマを2滴3滴と
       1日の疲れに香りで癒されましょう♡♪

◎ お掃除に

洗濯時に洗剤と一緒にオイルを数滴入れると除菌や消臭をしてくれます。

スプレーボトルに水とオイルを入れて気になるところに吹きかけて、
拭き取ることで除菌効果を期待
拭き取った布・雑巾はタイムのエッセンシャルオイルが入った水で洗うと、
カビやダニを除去することができます。

タイム・相性の良いアロマオイル(ディフューズなどに) 

・ベルガモット ・ティーツリー ・オレガノ ・ローズマリー ・レモン
“ディフューザー”にオイル数滴入れて20分前後拡散させ、次に15分前後で連続使用して香りを拡散させると空気洗浄をしてくれ、室内を清潔な状態に保つことができます。
また、ブレンドする事によって相乗効果香り空気清浄を両立することができます。
    ♡ブレンドする際は是非参考にしてみて下さいね♪

タイム・使い方ガイド

タイムを使用する際の注意点。

※敏感肌の方や妊娠中の方は使用をお控え下さい。
※マッサージや 入浴剤では刺激が強いのでおすすめできません。
※長時間使用 及び 連続使用 はお控え下さい。
※低濃度に希釈してパッチテストをおこない、異常がないと確認できてからご使用ください。